ハブクラゲ
ネッタイアンドンクラゲ科に属し、傘の径は約10~12センチになる。触手を伸ばすと約1.5メートルになるものもある。小魚の群を追って移動する性質が ある。泳ぐ速度は大人の歩く速さくらいで、触手に触れると魚は硬直して動かなくなるといわれている。ときどき傘の中に共生する魚がいることも知られてい る。小魚を追う習性があり、夕方に10匹近いハブクラゲがそれぞれ小魚を触手につかまえて浮遊している場面を目撃したダイバーの証言などがあります。
○子供達が海水浴の時によく行うばた足による水しぶきが小魚のジャンプ信号と似ていることから、ハブクラゲが急速に子供に近づいて事故が起こると言う説もあります。
オニヒトデ
一般的に夜行性で、日中はサンゴの裏の陰で隠れています。大きな物で直径30センチを越えるものもあります。ナイフで真っ二つに切っもしばらくするとそのオニヒトデ、なんとキズを修復して2匹になります。
ヒョウモンダコ
日本での死亡例はまだありませんが、オーストラリアでは死亡例が報告されています。
ヒョウモンダコは頭の部分が大人の親指ほどの小さなタコです。怒ると紫のリングが濃くなります。あまりのかわいさに素手で手に取るとさあ危険! 8本の足の中央にある口でかみついてきます。口は鳥のくちばしのようになっています。
オニダルマオコゼ
背びれの毒針をもち足で踏んだりしたら刺が刺さり毒をもらいます。治った後も、親指の軟骨が固まって指が動かなくなることがあるそうです。
イラモ
海藻にたいへんよく似た群体をしています。先が薄い緑色をした触手になっていて、その部分をさわると痛みが はしり、赤く腫れ上がります。肌にあたるとイラモの触手の後が、シワシワのマルマル状態で触れた部分につきますのですぐにイラモだと判断できるはずです。 岩場に素肌で接触するのは危険です。
アナサンゴモドキ
英語でファイヤーコーラル(火傷サンゴ)、沖縄方言(うちなーぐち)ではハチャーウール(蜂サンゴ)といわれ刺されると皮膚の表面がピチピチと痛みます。しばらくすると真っ赤になって火傷のようになるのです。6月頃に多いのですが、このサンゴの近くを通りかかっただけでかぶれることがあります。ヒトを刺す毒を持ったヒドロチュウという目に見えない小さなクラゲを出すのです。近づいたり、触れたりしないように注意しましょう。
ダツ
ダツは口のとがった細長い魚です。昼間は近くにいてもどーってことないのですが、夜のダイビングや漁におい てはとても危険な魚です。ライトの明かりに突っ込んくるダツが突き刺さるという事故が起きます。水中で刺されると、出血が止まらなくなり出血多量により死 にいたることがあります。電灯漁の漁師さんの事故が多いそうです
ハブガイ
肉食性の貝は一般に毒矢をもち、毒矢で獲物をしとめます。沖縄でよく知られているのが、アンボイナガイとタガヤサンミナシガイです。アンボイナは魚を捕って食べますが、タガヤサンミナシガイは貝を主に捕って食べます。魚を捕って食べるアンボイナガイの毒が強いと言われています。潮干狩りで見かけたときは素手でさわらないようにしましょう。沖縄では過去に何件かの死亡事故が報告されています。刺されると体がしびれ動けなくなります。潮干狩りの最中に刺された場合、時間が経過すると潮が満ちてきて溺れてしまうことになります。
エイ
エイの仲間は尻尾の付け根近くの側面側にナイフのような突起があり、間違って踏んでしまうと、足を刺されま す。刺すというよりも斬りつけると言った方がいいのかも知れません。沖縄近海で踏んでしまうことはまず無いでしょうが、ダイビングの時に触れたりしないよ うにしましょう。
ウツボ
ウツボの仲間は鋭い歯を持っています。ダイバーで多いのですが、素手でさわろうとして指を噛まれる事故が起こっています。くれぐれもウツボを触らないようにしましょう。